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身体と自然 5 三鷹 整体 カウンセリング ストレッチ


身体と自然 5

現代でもわが国のアニミズム的感性は生きている。日本の八百万の神への信仰形態が好きだという人は多い。
八百万の神は文献としては「古事記」神話に端を発する。
「古事記」の、天と地ができて神々が次々と誕生していく国生み神話は、日本的な身体観と自然観が読み取れて実に面白い。

最初の主人公はイザナキとイザナミだが、イザナキとイザナミの使命はまだ形になっていない国土を整えて完成させることにあった。
この二神はそれぞれ「誘う男の神」と「誘う女の神」だ。はじめに海水をころがしてオノゴロ島をつくり、そこに天降って御柱を立てる。

そこで、イザナキが「お前のからだはどのようにできているのか」とイザナミに尋ねる。「私の体にはでききらない所が一箇所あります」とイザナミは答えた。それを聞いてイザナキが「私の体にはできすぎた所が一箇所ある。私のできすぎた所で、お前のでききらない所を刺し塞いで、国土を生み出そうと思うが、どうだろうか」と尋ねれば、イザナミは「それがいいでしょう」と答える。
いいなあ、さすが神様、そのままやんか!

二神はイザナキは左から廻り、イザナミは右廻りで天の御柱を廻り、出会ったところで交わる約束をした。
御柱を廻るとき、イザナミが「なんと素敵なお人よ!」と先に声をかけ、イザナキは後から「なんと可愛い乙女よ」と言って二神は交わった。
その交わりで生まれた子がヒルコだ。蛭のような子だったので葦の船に入れて流した。

境内の神木をこの御柱に見立て、縁結びのご利益をいただこうとする男女をグルグル廻している神社もある。僕が毎年舞踏を奉納する戸隠神社の火之御子社にも数年前からお目見えした。仲間内では火之御子社の御柱のご利益に与った者が何人かいる。ただ、廻る方向を間違えると願いは叶わない。気をつけよう。

イザナキとイザナミがうまくいかなかった原因を天上界の神に占ってもらったところ、
「最初の交わりの失敗は女の方が先に声をかけたからだ」ということだったので、イザナキとイザナミは掛け合う声を逆にして再び御柱を廻り交わった。そうして生まれたのが今の淡路島だ。二神は次々に四国、隠岐の島、九州や本州など、たくさんの島を生んでいく。

こうして国ができたので、続いて神々を生んだ。海の神、河の神、風の神、木の神、山の神、野の神などだ。
最後にイザナミが火の神を生んだために陰部を焼かれて病気になった。そのときの嘔吐や糞や尿からも神が生まれたというが、結局イザナミは死んでしまう。
嘆き悲しんだイザナキが涙を流して泣くと、その涙からも神が生まれ、イザナミを死に至らしめた自分の子である火の神を斬首した剣に付いた血からも、殺された火の神の頭や胸、腹、陰部、左手、右手、左足、右足からも次々と神が生まれた。と物語りは続く。

神の体から生まれるものはすべて神である。涙や嘔吐物や糞や尿からも神が生まれる。ここまで徹底してこそ八百万の神といえる。
切り刻まれた体のすべてからも生まれる。この幕開けのお話から僕が感じられるのは、信じがたいくらいの生命賛歌である。
と同時に、御柱を廻ったとき女のほうから先に声をかけてヒルコが生まれ、男から先に声をかけ直した結果国ができたという件は、
母権社会から父権社会への移行を示しているように思える。それは「古事記」成立以前の古い時代の伝承にそういう過渡期があったのだろう。

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