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身体と自然 4 三鷹 整体 カウンセリング 呼吸法


身体と自然 4

「場を読み、気配を察する」感性はべらべらとしゃべっていては育まれない。
黙ってじっと観察していると自らの内面の動きが見えてくる。そして、外側に見える事物と内面が徐々に結び合わされる。
万葉の時代から日本の歌謡は自らの情を自然風物に喩え、また、自然風物が人の情を誘い出してきた。

万葉のころからつらなる「やまとうた」に日本的感性のルーツをみるのは常識であろうが、
日や月や雲や草木の自然が実に内面化していたことは確かである。
そして、そうした変幻する風景の中心に座していたのが「山」である。

日や月や雲や草木の時々の姿を際立たせ、映えさせるのが「山」だった。
霞にしても、夕陽にしても、月にしても、「山」は前になり後ろとなって絵物語を作り出した。
自然風物の中心が「山」であるならば、人間の身体内に「山」に重なるもの、
つまり、身体内自然の中心はなんであろうか。人は人間生命の中心を何に見るか。
古代の人々は自らの悲しみと恐怖をぎりぎりとたどっていった。そして行き着いたところ、それが「霊魂」である。

御神体としての山、それは「霊魂」が鎮まっているところ。日本の呪術的世界においては、山がその中心となる。
たった今でも、台風の上空を過ぎ去る瞬間、西の空は高尾の山並みの向こうに真っ青な空が白い雲を浮かべている。
ついさっきまでの暴風雨は去った。時の変化はいつも山向こうからやってくる。すべてを山が教え示してくれるのである。

風が山から吹き降ろし、水が濁流となって押し寄せる凶事のみならず、禍々しきものはみな山の怒りとしてとらえ、
それを死人の霊魂の怒りと重ねていった。日本では人と自然の間に拒否反応がなかった。自然に刃向かうことをしなかったのである。
日本的自然はこうしてそこに暮らす人々の体内に棲むようになった。

が、ここにきて、待っていれば南から順次桜前線は北上し、紅葉前線は南下しながら日本全域を網羅する絶景自然美への寄り添い方は、
日本的自然観の表層の顔、つまり、現代に住む僕たちは観光客としての自然観で自然を見るようになったことが明らかになった。。
それは、その土地に生まれ、育ち、暮らしていく時間が身体に浸透していった人々の自然観にはるかに遠い。
今では土地への愛着も薄れ、身体内自然は「じっと待って目を凝らす」時をただ失っていってるように思えるのである。

 

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