ブログ

ブログ詳細

戸隠参詣「神殿舞踏」顛末記 (2016 .8.17~8.19) その 6


ここ戸隠では雨が降ると、皆「九頭龍さんがやって来た」と言う。

それは吉兆の印で、大地を潤す水の神さまの恵みと捉えている。

数年前にも一度暴れ狂った九頭龍さんに迎えられたことがあったのだが、

そこでハタと思い出したことで、今回のテーマ「種のキゲン」が繋がった。

 

KIMG0148 

 

戸隠には中社から奥社参道入り口を少し過ぎて左手、

笹藪を分け入っていくと「種池」という池がある。

大きさはうろ覚えだが、周囲が三百メートルくらいだろうか。

毎年、この種池の水を汲み沈黙の行列によって中社まで運び、

その年の豊穣を占う儀が行われると聞く。

昔から、近隣遠方問わず旱魃の折にはこの種池に水請いに来たらしい。

つまり、水の神さまが棲む池として知られる。

 

th_IMG_1146 

 

「種池」、10数年前、僕が初めて戸隠に下見にきたとき、友人にある人を紹介された。

名前は忘れてしまったが、その方が連れていってくれたのが種池だった。

晩秋、そのとき種池は水草に覆われていた。

僕たちは水面を覆う水草の上を歩いた。

分厚いマットレスの上を歩いているような感触は未だに忘れられない。

ジャンプをすると水面がゆさゆさと揺れ広がる。

湖岸を囲む雑木の森に粉雪を孕んだ霞が漂い、ただただ幽玄な景色として記憶している。

告白すれば、僕が戸隠で最も踊りたい場所が、この晩秋の種池の水面上なのである。

 

 

しかしながら、種池は本物の種の起源、

笹薮に覆われたぬかる道を進むのさえ至難の場所にある。

それに、「踊りを奉納する」と言っても所詮人間の勝手な欲望である。

この世には立ち入ってはいけない秘所もあるのだ。

それでも、そんな畏敬に応えてくれたかと思える情状の酌量で

種池の方からわざわざ出向いて来たというのが、この夏の「種のキゲン」の裏読みであろう。

 

IMG_2461  IMG_2587  

 

というわけで

今回の神殿舞踏の物語は、九頭龍さんと種池という水の神さまの祝賀を受けながら、

満月を招くというストーリーだったと思はれる。

「種のキゲン」の種はすでにばら撒かれていたのだった。

未完の可能性の粒、それぞれに特殊な一群を形成する種(シュ)の継承力、

それもこれも水無くして命は育たない。

幕開けから幕引きまでの見事な一貫性。

僕たちの参詣も随分とスッキリしてきたものだ。

 

 

th_DSCN0384 

 

後片付けも早々に、宿に帰って急いで風呂(とっくに夜の10時は過ぎている)、

食事をしながらいつもの一言シェアリング。

馴染みの観客仲間も揃い嬉し楽しいひと時を過ごす。

だが、夜を跨いでのビデオ鑑賞は撮った太田君と僕と春原氏のみ。

みんな疲れたのだろう、静かな鑑賞会となった。

■からだはうす
TEL     0422−38−8656
営業時間  通常日 :10:00~21:00 (最終受付20:00)
      水・木 : 10:00~19:00 (最終受付18:00)
定休日   お問い合わせください

■トリートメントルーム satowa
TEL     090-4417-3434
営業時間  平日:12:00~21:00
      日曜・祝日:11:00~21:00
定休日   第2日曜日
  • facebook
  • twitter
  • mixi